Linuxの負荷監視コマンドについてまとめます。
キャパシティプランニング(Capacity planning)とは、リソース不足によってシステムの運用に支障が出ないようにリソースを将来的に確保するための設計技法です。
具体的には、以下のようなリソースの状態を測定・監視・記録します。
・CPU使用率
・物理メモリ使用率
・スワップ領域の使用率
・ディスクI/O
・ネットワークI/O
これらリソースの測定をするのにtop, vmstat, iostat, free, sar, ...といったコマンドが用意されています。
以下、各リソースとコマンドの対応です。
測定対象 コマンド CPU システム全体としてのCPU使用率を表示: top, htop, vmstat, iostat, mpstat, sar
プロセス毎のCPU利用率を表示 : top, htop, ps u[ax]
負荷平均(load average)の表示 : top, htop, uptime, w物理メモリ システム全体としての物理メモリ使用状況を表示 : top, htop, free, vmstat, sar -r
プロセス毎の物理メモリ利用率を表示 : top, htop, ps u[aux]スワップ領域 スワップ領域の使用状況を表示 : top, htop, free, wmstat, sar -S, swapon -s
スワップイン・アウトの状況を表示 : vmstatディスクI/O iostat, iotop, vmstat, sar -b ネットワークI/O iptraf, netstat -i | -s, sar -n DEV|EDEV, ss プロセスのPID pstree -p, ps[aux], top, lsof